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NEW ACTIVE ENGLISH PROGRAM 英語の修学舎

安河内哲也先生と本校英語科教員対談:「アクティブイングリッシュプログラム」の成果と展望

安河内哲也(以下、安河内):今日は浜松修学舎にお邪魔しています。この学校では私が英語科特別顧問を務めているほか、英語教育スーパーバイザーとして上谷侑司先生が指導をされています。3年前から導入された「アクティブイングリッシュプログラム」について、上谷先生に詳しくお話を伺いたいと思います。まず、このプログラムは生徒が積極的に英語を話すことを目標にしていると伺いましたが、実際に授業での反応はいかがですか?

上谷侑司(以下、上谷):はい、とても良い反応が得られています。授業の型がしっかりと決まっていて、生徒たちもそのリズムを理解しているため、「このタイミングで立ち上がって隣の子と話す」といった流れが自然に身についています。男子・女子問わず、積極的に声を出して英語を使う時間が非常に多い授業スタイルです。

安河内:素晴らしいですね。ただ、どうしても「今日はやりたくない」という気持ちになる生徒もいるのではないでしょうか?

上谷:そうですね。全員が100%の意欲で取り組むわけではありません。疲れている日や気分が乗らない時もあると思います。しかし、このプログラムの特徴は「当たり前化」と「習慣化」です。授業の中で自然に組み込まれているので、どんな生徒でもペアワークの時間になると立ち上がり、隣の生徒と英語を話す流れに入ります。その結果、最初は億劫だった子も徐々に積極的に取り組むようになっています。

安河内:なるほど。生徒が「やらざるを得ない」環境を自然に作り出しているんですね。とはいえ、英語を話すのは簡単なことではありません。ただ「英語を話してください」と言われても、なかなか言葉が出てこないのが普通ですよね。どういった工夫で生徒たちに発話を促しているのでしょうか?

上谷:そこがこのプログラムのポイントですね。発話を増やすためには、まず「反復」と「具体性」が大事です。同じ構文や英文を何度も繰り返し練習することで、生徒たちがその形を自然に使えるようになります。ペアワークでは相手を変えながら何度も同じフレーズを使うため、「考えずに話せる」状態を目指しています。

安河内:その際に文法はどのように扱っていますか?「英語を話す」と聞くと、文法を軽視しているように感じる方もいるかもしれません。

上谷:おっしゃる通りです。ただ、このプログラムでは文法をしっかり教えています。そして、その文法を単なる知識として終わらせるのではなく、「使う文法」として実際に口に出してもらいます。たとえば、ノートに書いて終わりではなく、その場でペアワークを通じて何度も練習することで、「書いた文法が話せる文法」へとつながる形を取っています。

安河内:なるほど。文法を実際に使うことで、定着度も上がりそうですね。それでは、導入後の成果について伺います。英検の取得率や生徒の英語力に具体的な変化はありましたか?

上谷:はい、大きな変化が見られました。導入前は高校3年生でも英検3級の取得率が20%未満という状況でしたが、現在では70%以上が3級を取得しています。特に進学コースでは、2年生終了時点でほぼ100%の生徒が3級を取得し、その半分が準2級にも合格しています。2級に合格する生徒も増えてきていますね。

安河内:それは驚くべき成果ですね。生徒たちの努力が実を結んでいますね。では、英語に対する生徒たちの意識や感情についてはどうでしょう?もともと英語が苦手な生徒も多いと思いますが、変化はありますか?

上谷:はい、大きな変化があります。最初は「英語が嫌い」という生徒が多かったのですが、授業の中で実際に話せる経験を重ねることで、「自分にもできる」という自信を持つようになっています。「英語を話せるようになった」「英検に合格できた」という成功体験を通じて、英語が好きになったという声も多く聞かれます。

安河内:では、テスト前の対策についてもお聞きしますが、中間・期末試験ではリスニング問題も出題されていますよね?

上谷:はい、リスニング問題も重要視しています。英検の過去問を活用するだけでなく、教科書の内容をアレンジして英検形式の問題に作り変えています。そのため、普段の授業やテスト勉強そのものが英検対策になっていると言えます。

安河内:普段の授業と英検対策をうまく融合させているのですね。効率的なアプローチです。それでは最後に、今後の目標や展望について教えてください。

上谷:今後は、さらに生徒たちが「英語を使いたい」「話すのが楽しい」と感じられる授業を目指します。例えば、海外の生徒とオンラインで交流する機会を設けたり、校内での英語スピーチコンテストを充実させたりといった取り組みを考えています。生徒たちが「英語を学ぶ理由」をより具体的に感じられる環境を作りたいですね。

安河内:それは素晴らしいアイデアですね。生徒たちが自ら積極的に学びたくなる環境作りがさらに進むことを期待しています。本日はお忙しい中、貴重なお話をありがとうございました。

上谷:こちらこそ、ありがとうございました。

浜松修学舎の「アクティブイングリッシュプログラム」は、単に英語を教えるだけでなく、生徒の自信や学ぶ楽しさを引き出す教育法として大きな成果を上げています。
本校教員と生徒とで今後ますますアクティブイングリッシュプログラムを発展させていきます!

 

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