【浜松市立東陽中学校出身】遠藤くん|将来の進路や留学への思い、学校生活について #009
「校長先生って、どんな人?」「実は話しかけたことないかも...」
そんな声をよく耳にします。
でも、浜松修学舎ではちょっと違います。
生徒と校長が日常的に言葉を交わすこの学校で、
"ちょっと気になること" や "ふと思ったこと" を、
気軽に校長に聞いてみる。
そんな対談シリーズがスタートしました。
第9回目の対談は、夢みらい科 特別進学コース1年所属の浜松市立東陽中学校出身 遠藤くん。
将来の進路や留学への思い、海外に惹かれた理由、そして学校生活で感じる"コース間の壁"について、小出校長と率直に語り合いました。
■ 将来の進路と留学への思い
小出校長:
今日は本音を聞かせてください。ぜひ学校の良いところも課題も気を遣わずに話してください。よろしくお願いします。
遠藤くん:
よろしくお願いします。
小出校長:
早速だけど、今のところ大学とか決まってるの?
遠藤くん:
まだはっきりとは決まってないんです。東京以外の国立大学で国際系に強いところに行けたらいいなと思ってます。あと、留学もしたいです。
小出校長:
おお、留学!いいね。なんで海外に行きたいの?
遠藤くん:
単純に海外に興味があって。アメリカとかカナダとか、英語圏に行ってみたいんです。
小出校長:
行ったことはあるの?
遠藤くん:
まだないです。だから行きたいっていうのもあります。
小出校長:
なるほどね。どうして海外に惹かれたの?
遠藤くん:
YouTubeとかで海外の動画をよく見ていて、日本と全然違う文化とかキャラクターが出てくるので、面白そうだなって思ったんです。
■ 海外文化の魅力
小出校長:
Youtubeじゃないけど前にニュースで見て、やっぱりアメリカの学校文化って違うなって思うことがあってね。大雪で休校の連絡をしないといけない学校の話なんだけど、その連絡をただ単に通知するだけじゃなくて、校長先生が「アナ雪」の替え歌でわざわざ動画にして生徒に伝えてたんだよ。あれ見たとき「やっぱりアメリカってユーモラスでスケールが違うな!」って思ったね。日本じゃ絶対にやれないことだけどすごいな、発想が違うなって。
遠藤くん:
そういうユーモアいいですよね!
小出校長:
そう、だからそんな国から様々なことを学びたいっていう遠藤くんの気持ちもよくわかるよ。そういった自由な発想に触れるのも留学の魅力だもんね。16歳の今なら可能性しかないんだから、ぜひ挑戦してほしい。
遠藤くん:
はい、頑張ります!
■ 学校生活と"コース間の壁"
小出校長:
今の学校生活でこうなったらいいなって思うことある?
遠藤くん:
特に勉強の環境に不満はないです。先生方もしっかり教えてくれてますし。ただ、学校全体で見たときに、コース間にちょっと壁を感じることがあります。
小出校長:
なるほど。壁ね。
遠藤くん:
はい。交流の場がない訳ではないです。あってもお互いなんだか遠慮しちゃって関わりづらいというか...。時間割や下校時間も違うし、「特進だから」みたいな見られ方もあって、距離を感じます。だから、自然に一緒になれるようなイベントがあるといいなと思います。
■ コースの垣根をこえて
小出校長:
そうだよね。例えば文化祭みたいに「今日は全員で一緒にやる日!」って決めて、学科とかコースの壁を取っ払ってやる。そういうイベントがもっと増えると、自然に距離が近くなるんじゃないかな。大人が「こうしなさい」って押しつけるんじゃなくて、自分たちで楽しみながら乗り越えていけるのが理想だよね。
遠藤くん:
そうですね。自然に交われるのが一番いいと思います。
小出校長:
そういった既存のイベントでも科やコースの垣根を超えていけるよう先生たちも工夫していきたいと思うよ。結局、学校って先生だけじゃなくて生徒がつくっていく場所だから、一緒に考えていけるといいよね。
遠藤くん:
はい。そういうきっかけがあれば、もっと自然に話したり仲良くなったりできると思います。
小出校長:
リアルな声が聞けて良かったよ。貴重な意見をありがとう。
■ 将来に向けて
小出校長:
じゃあ最後に。遠藤くん、夢はもう決まってる?
遠藤くん:
まだ具体的には決まってません。でも国際系の大学や留学を通して、自分の将来を考えたいです。
小出校長:
いいね!夢が決まってなくても挑戦してるうちに見えてくるもんだよ。とにかく今の気持ちを大事にして、動き続けてほしいな。
遠藤くん:
はい、頑張ります!
■【校長よりひとこと】
遠藤くんが語ってくれた「海外に挑戦したい」という思いはとても頼もしく感じました。若いうちに芽生えた関心や意欲はその後の人生を大きく広げてくれるものです。挑戦の一歩を踏み出した先にこそ、新しい景色や出会いがあり、その経験は何よりの財産になります。
また、学校生活の中で感じている"コース間の壁"についての声も大切な気づきでした。学びの専門性を大切にしながらも生徒同士が自然に交流できる環境を整えていくことがこれからの課題だと考えます。教員も一緒になって工夫を重ね、これからも生徒一人ひとりの声を学校づくりに生かしていきたいと思います。
等身大の声から見えてくる、浜松修学舎の日常と魅力。
これからも、校長と生徒の日々のやりとりの中から、その一部を切り取って、生徒たちのリアルな思いをお届けしていきます。